エディット・ピアフ 愛の讃歌


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圧倒されたのは、主演女優マリアン・コティアールの演技にか、エディット・ピアフその人の人生のテンションの高さに、か。あるいは単純に、連発される高圧力・中年女性フランス語に酔わされただけかもしれないけど。


印象に残ったのは、まず、エディットがモモーヌとつるんでパリの街角で歌って日銭を稼ぐ毎日のシーン。町を走る二人が刹那的で美しい。レイモン・アッソのレッスンのところもいい。マルセルの死からコンサートにいたる流れは見事。


本筋とは関係ないけど、40、50年代のパリの酒場やカフェでのシーンも好きだ。「こういう場所ではこういう服を着るものなんだな」とか、「店の照明はこういう色でこのぐらいの明るさがいいのか」とか、いろいろ気づかされて楽しい。
余談。この夏、本場のカフェを体感したくて、まさか実際に行くことになるとは夢にも思ってなかったパリに足を踏み入れ、期待に胸膨らませてかの名店「カフェ・ド・フロール」を訪れてみたら、なんと店舗改装のため休業中。ご丁寧に営業再開は帰国日の翌日てのはおい何だ新種の嫌がらせか絶対違うけど。ドアに張ってある貼り紙を読解したときは、いやー笑った。


観終わった後は、無条件にエディット・ピアフの歌が聞きたくなります。


エターナル

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ピアフの詩(うた)

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エディット・ピアフ コンサート&ドキュメンタリー [DVD]

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鑑賞は、数日前、お台場のシネマメディアージュで。この劇場は座り心地が良くていいんだけど、ハコによってはトイレがえらい遠くになるのだけは難点だよなあ。