田淵節也氏がトバしている。


今月の日経新聞私の履歴書」は野村証券元会長で、ご存知「大タブ」こと、田淵節也氏。

ずいぶん久しぶりにメディアで名前を見るなあ、いわゆる「枯れた」領域からの「人生帳尻合わせ」かなあ、なんて思いながら軽く目を通し始めると、いや全然。結構な生々しさのシブい内容。はっきり言って無茶苦茶面白い。この勢いで最後までいくと、ひょっとすると「私の履歴書」に全くふさわしくない一級の読み物になるのでは、と期待極大。

初手から証券不祥事→国会証人喚問と題材もストレートど真ん中なら、書きぶりも「霞ヶ関方面は大丈夫なのか」とちょっと心配してしまうぐらいの躊躇のないフルスイング。いやフルじゃないな、きっとこれでも抑えて書いてる方なんだろな。まだまだ熱いものがたぎっているのが本当によくわかる。

ここまで行くと少々の圧力やら現業への影響やらといった要素は、もう何も関係なくなるんだろうか。凄みを感じる。すでに多くの関係者が退官・退職されているとはいえ、同社の現役の企画部門の方々、いかがお過ごしでしょうか。

月末までトーンが落ちないことを激しく祈念するものです。